*日本語は、下記に記載がございます。

(Outline of PONDALIZE 2022)

In Namegawa-cho, Hiki-gun, Saitama Prefecture,JAPAN there is a pond farming method as a culture unique to the region, and activities to promote applications for agricultural heritage are also being carried out in the region. Regarding this, we will raise the momentum of this activity, and at the same time, people in the area will pay attention to the pond because it is a familiar existence, and so that they can enjoy it more from the cultural aspect as well throughout field reserching, casual artist gatherings and exhibitions of art works.

This is the first art festival in which we interviewed the residents of Namegawa Town, Hiki District, Saitama Prefecture, and the manager of the pond, using the theme of a swamp that has never been turned into an art festival. In order to ensure the accuracy of the climate co-creation field, we ask for the supervision of the Yatsuda Innovation Research Institute.


(Expected effect of PONDALIZE ART MOVEMENT2022)

The problem of managing the swamp used in the pond farming method is that most Saitama residents do not even know its existence, but the pond is an important farming method that supports our food, not just as a landscape or cultural property, but as a swamp. We think it is meaningful to send this message from the townspeople of Saitama, who continue to the present day. This art festival conveys the importance of pond farming to the audience by depicting the lives and lives of swamps and people around the swamps. The subsidy will be used for study sessions where self-procurement alone is insufficient, and will also be used for exhibitions of works and public relations information dissemination expenses. By impressing unrecognized subjects with the power of art, we aim to have the audience continue to think about this issue even after the festival and to have a sense of ownership.


Annual Schedule of 2022

May 21st    Field work and Study tour - Lecture1 : POND and Regional revitalization- 

June 24th   Field work and Study tour day2  - Lecture2 : ShinNuma Pond Now and then- half a century, and the future-

July             Field work and Study tour day3  -Lecture3: Pond in Namegawa and History of Place name of Namegawa town

August        1) Interim presentation of artist work 2) townspeople and artist roundtable discussion

September  Field work and Study tour day4

October       Exhibition of works 

                    1st session: October 10-30, 

                    2nd session: Scheduled for spring 2023 TBA

2023

January      Debriefing session and  PONDALIZE2022 BOOKLET Releasing party


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(PONDALIZE2022実施概要)

埼玉県比企郡滑川町では、地域独自の文化として、ため池農法があり、地域内では農業遺産への申請を進める活動も行われている。ついては、この活動の機運を高めるともに、地域内の人々が、身近な存在であるため池に注目し、文化的な側面でもより楽しめるように、ため池を主軸にするアート作品公募、勉強会、中間報告会、作品展示、報告会を実施する。

これまでアート・フェスティバル化されたことのない沼を題材に、埼玉県比企郡滑川町民やため池管理者等への取材を重ねたアート・フェスティバル初回である。

初年度令和4年は、風土共創分野の正確性を担保するため、谷津田イノベーション研究所の監修を仰ぐ。


(事業の期待される効果)

ため池農法に使われる沼の管理問題は、その存在さえ知らない埼玉県民が大多数だがため池は私たちの食を支える重要な農法であり、単なる景観や文化財としてではなく、沼とある人の暮らしその物を現代まで継続している滑川町民より発信する意義があると考える。本アート・フェスティバルでは、沼や沼をめぐる人たちの暮らしや人生を描くことで、ため池農法の重要性を観客に伝える。認知されていない題材をアートの力によって印象づけることで、フェスティバル後も観客にこの問題を考え続けてもらい、当事者意識を抱いてもらうことを目指す。

文責:CreativePowerGarage101 二代目管理人 梅四郎2022.06.06


沼タイズ・年間スケジュール

5月21日 沼タイズ・スタディーズ〜沼と地域創生〜

6月24日 沼タイズ・スタディーズ〜新沼の今と半世紀と、これから〜

7月   沼タイズ・スタディーズ〜沼と滑川町の地名〜

8月   作品制作 1)中間発表とアーティストトーク 2)滑川町民とアーティスト座談会 

9月   沼タイズ・スタディーズ〜

10月   作品展示 第1期 会期:10月10日〜30日 、第2期会期:2023年春予定

令和5年

1月   沼タイズ・リターンズ〜振り返り会と作品集リリースパーリー〜


事業責任者     CreativePowerGarage101 管理人梅四郎(アーティスト名:小林三悠)

イベント制作運営  CreativePowerGarage101 管理人梅四郎(アーティスト名:小林三悠)

スタディーズ監修        立正大学 後藤真太郎教授 

作品冊子制作印刷  CreativePowerGarage101梅四郎(アーティスト名:小林三悠)

登録アーティスト  遠田好栄、嵯峨創平、シンタニ・コマリ、miyoshi_makita、成瀬信彦、橋本直子、木村京子、  

                                  SHINYA_YAMAGUCHI NATSUKO(2022.8月現在)


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1 ご挨拶

はじめまして。

沼をテーマとした芸術祭「PONDALIZE2022 沼タイズ・グループ展−沼を認識すると人は表現者になる−(略称:PONDALIZE)」で事業責任者を務めます、梅四郎(アーティスト名:小林三悠)と申します。

この度、埼玉県北部比企郡において、「PONDALIZE」を初開催する運びとなりました。

2022年現在、私たちの日常生活はいまだコロナ禍の中にあります。国際的な文化交流は制限され、また日本国内においても都道府県を越える行き来にへの心理的制約をまだまだ感ぜざるを得ない状況です。芸術家にとっては、公演や展示の延期、キャンセルなどにより活動の継続が危ぶまれ、国や地方自治体からは芸術文化活動の継続を支援するために様々な助成金が交付されています。このような状況の中、都心から田舎へと活動の拠点を移す芸術家の姿も見受けられました。私自身も、都市に住んでいる中ではアーティストとしての仕事への展望が描きづらくなったことから、予定していた展示やワークショップを無期延期状態にしたまま、2020年に比企郡滑川町の田舎へ移住した者の一人です。

このような状況下においても人は、食べ、働き、暮らし続けています。それは芸術家にとっても同様です。私は比企郡に暮らすようになり気づいたことがあります。それは比企郡は、多様な農産物が取れる地域であり、かつ芸術に関係する仕事もあり、芸術家にとっては非常に暮らしやすい土地ということです。

食に目を向けると、私が住む滑川町の隣にある嵐山町では、有機農法に熱心に取り組む方たちが住んでおられます。また、さらに隣の小川町は、有機農業のメッカというべき場所で、その農法を身につけようと、地域や国境を超えて移住する若者が後を立たない場所ということを知りました。

このような環境は、私が生活しながら管理人を務めるレジデントスペース「CreativePowerGarage101」の運営にも、よい影響を与えています。ご近所におられる農業の大先輩たちを見習い、畑をはじめました。そこで取れる新鮮な野菜は、朝の味噌汁の具になったり、また訪れたアーティストの夕食になったりしており、食生活の充実につながっています。

沼の存在に気づいたのは、新作を披露する里山を探していた際にご紹介いただいた滑川町にある棚田の田植えに参加した時でした。その棚田では、ため池(沼)に貯水した水を使う“ため池農法”と言う手段を使っていました。そして、なんと”ため池農法”を今まさに世界農業遺産に登録を申請すると言う気運のある時でした。その田んぼで新作の現代田楽パフォーマンスをさせてもらい、以来、【沼と人】、【沼と森林】、【沼と民俗】の関連性に魅了されました。自身の制作テーマはいつしか、沼を巡る文化人類学や歴史、民俗音楽に影響されるようになりました。ガレージのある福田地区は、歴代コメのとれ高がよく、風の通り道であることから稲が病気にもなりづらく、美味しいお米が取れます。そのため福田地区の住人は、水の管理が得意で家族総出で朝昼晩と水管理に抜かりがなく沼キチガイと言われる程であったとか。ならばと、2021年からは、自身もため池農法での田植え、田の草ぬきをはじめました。今では、仲間と汗をかきながら秋の収穫を楽しみとする町民の一人となりました。

ここの米は、甘くて、美味い!ですよ。

職についてはどうでしょう。ひとたび暮らしに目を向けると、比企郡では、地域福祉に熱心な人たちに出会うことができます。ソーシャールファームを軸に活動される埼玉福興株式会社さんや、30年来地域に根差して活動してきた社会福祉法人昴・まちこうばGROOVINさんは、障がいのある人の芸術文化活動に力を注がれています。

田舎暮らしの中でのアーティストの仕事の場を生み出してくれたのも、彼らです。埼玉福興さんとは、農作業を終えた人らが帰宅する前に気軽に立ち寄れる音楽と踊りの場を作りました。金曜日の夕方に、農村地帯にポップアップする宴の場です。何度か繰り返すうちに恒例になり、作業終わりに駆け寄って唄って帰る人、散歩途中にベンチに一息しながら踊りを眺めるご近所さんが現れました。時には、畑でとれた野菜でスープをつくり、食べながら、農作業での疲れを癒し、また日々の苦労話しをしては涙し、励まし合い、面白エピソードを聞いては腹をかかえて大笑いし、語らい合いました。オリーブ園の中でオリーブ油の蝋燭を灯しながら、互いの唄や踊りを披露しあった夕暮れ時の晩餐会はいい思い出です。(文化庁令和3年度障害者等による文化芸術活動推進事業)

こうした縁が機会となり、私は今、嵐山町にあるグループホームを拠点とする舞台芸術プロジェクトの立ち上げや、通所施設での重度心身障がいのある方らと身体表現に取り組んでいます。

こうして食と職が安定し、制作の主題が明確になって来たころ、2つのことが思い浮かびました。

一つは、この土地を他の人と分かち合いたいという思いです。こんなに食も職も福祉も文化も豊かなのであれば、ここに人を招いてこの土地をさらに堪能したいと考えました。

もう一つは、新たなお祭りを作りたいという気持ちです。携わっている障がいのある人の施設では、コロナ禍で出かけられるところが制限され、好きな祭りやイベントごとに参画することが難しくなりました。近所の祭りも次々に、キャンセルだ、延期だといった具合に、予定通り開催できないことばかりです。そのため、いっそ水いらずで参加できる新しいお祭りを自分たちで作った方が良いのでは、と考えるようになりました。

この二つの思いと、自身の制作テーマが合体して思い浮かんだのが、沼をテーマとした芸術と農のお祭り(芸農祭)という企画です。「PONDALIZE」という名称は、沼(POND)を認識する(REALIZE)アートムーブメントという意味で、REALIZE+POND=PONDALIZEという造語を作りました。

仲間のアーティストや研究者、クラフトマンらにこのアイディアを伝えたところ、彼らは思いに賛同してくれました。そうして参加者を募集したところ、8月現在で10数名のアーティスト、研究者、活動家が参加を表明してくれました。5月からは、月一回のペースで気になるテーマを掘り下げるため、沼タイズ・スタディーズを実施しました。登録アーティストらと地域の地名やため池農法に詳しい町民さんから滑川町と沼について学びました。また、ため池についてフィールドワークを重ねるうちに、滑川町以外で沼の水を管理をしながら稲作をし、棚田、里山の景観を大切に思う地域の人たちとも出会いました。彼らとコミュニケーションを重ねていく中で、比企郡内では、比企郡嵐山町、比企郡小川町、熊谷市小江川の沼や棚田の状況についても知るようになり、町内外を超え結束が高まっています。

一旦は、私の中で火の粉が消えかけたように感じていたコロナ禍での創作活動は、沼のそばで暮らしていく中で、様々な人に出会い、PONDALIZEアートムーブメントと共にこうしてまた別の形で息を吹き返しているように感じています。

こうして、沼を知っていく中で、町内外、国内外の人らとの交流が深まりはじめました。その仲間であるオランダやドイツのアーティストたちは、今では、沼を表現する行為を“pondalizing”や“pondalization”と名詞にして会話の中で使ってくれ、次第に沼を認識するPONDALI _ZERが増えてきました。(副題「沼を認識すると人は表現者になる」という言葉が思い浮かんだのもこの頃です)舞台芸術に携わる自身以外のアーティストらが、造形、音楽、言語、マルチメディア等、多様な表現媒体で沼をテーマに作品制作をしたらどんな作品になるだろうか、と益々関心が高まります。

PONDALIZEでは、コロナ禍で創作難民である芸術家のみならず、人と農と文化の地続きにある表現活動を模索する芸術家にむけ新たな創作テーマとフィールド、食と職の提供をするとともに、埼玉県北部比企丘陵の景観や環境に配慮する人の営みの連携を目的に、比企郡滑川町福田地区を拠点に、比企郡嵐山町、比企郡小川町、熊谷市小江川地区を舞台に「PONDALIZE2022 沼タイズグループ展」を開催することを、ここに宣言いたします。

皆さんも、沼の辺りに集まって、沼を住処に寝起きして、私たちと沼りません?ずぶずぶと。。。

2022.08.23


2 沼タイズ展の概要

①アーティスト及び研究者、工芸作家を対象とし、沼をテーマにする「沼タイズ作品」を募集します。

②展示、及びパフォーマンスする作品は、CreativePowerGarage101等によるメンバーで面談、審査を行い、決定します。優秀作品については、2023年度以降も登録アーティストとして継続的に出展していただけます。

③「PONDALIZE2022 沼タイズグループ展」は、各アーティストをWEBサイトにて紹介します。作品情報のほか、アーティスト自らが作品に対する思いや作品過程、作品解説を行います。

④開催期間中、オンラインや現地で埼玉比企丘陸(特に滑川町)の地形、歴史、民俗芸能を学部、沼タイズスタディーズを行い、現地の町民、研究者、大学や外部専門家によるレクチャーを行い、アーティスト、アーティスト同士、比企郡同士の勉強会を行い、広く社会へ発信いたします。

⑤これらの取り組みは、地元メディア等の各種媒体にも働きかけ、国内外へ優れたアーティストを紹介していきます。

⑥町の教育委員会と連携を組み、鑑賞ツアーを企画開催し、鑑賞教育や情操教育にも力を注ぎます。

⑦会期後には、報告書として作品集を制作し、それを元に2023年1月に振り返りと報告会、アーティストのトークショー等を行い沼を主軸とする「PONDALIZE2022 沼タイズグループ展」の取り組みが社会にどのような影響や効果を生み出したかを幅広く埼玉県比企郡へ発信いたします。


3 募集する作品分野

造形、美術、身体表現、音楽、映像、伝統芸能、マルチメディア(核となる分野を特定できない芸術分野)等

※作品は、個人又は10人以内のグループが創作するものとし、提出作品の所有権は、応募者本人及びグループに限ります。

4 応募資格(次のいずれかに該当する方)

①過去3年以上、作品制作の継続を認められる者

②沼タイズスタディーズ、または個人的に埼玉県比企郡に一定期間滞在し、フィールドワークを経て、制作する者

5 展示について(2022月2月開始)

>>展示受付

(1)メールへ送信

※プロフィール文(200文字以内)、作品名(日英)、作品ノート(作品制作に至った経緯と解説文(400文字以内)

(2)提出物【全員提出:締め切り8月31日】

提出物については以下を確認後、9 問合せ先にメールにて提出してください。

>>提出物はこちら

(3)「PONDALIZE2022 沼タイズグループ展」閲覧期間(予定)

・令和4年10月10日(月祝)~令和4年10月30日(日)15:00まで

※必ず期限内に展示してください。

※大容量ファイルでの提出方法は、ご相談ください。

(4)その他

・展示は、同一応募者から1件とします。

・作品の解説文等も提出してください。

6 展示期間、在廊日

  展示期間と作家在廊日をお知らせください。また、作家在廊日には、作家トーク、ラジオ出演を展示場よりお願いする場合がございます。

7 展示場所

  展示する場所をお知らせください。野外展示やゲリラ的な展示の場合にも、事務局には表現手段と時期をお知らせください。

8 その他注意事項 

※必ず以下をご確認のうえご応募ください。

・作品、プロフィール、提出いただいた過去の写真等は、メディアにて紹介されることがあります。

(その場合は、事前にメールにて確認します。)

・一度提出した作品は、原則変更できません。

・提出時は必ず応募規約を確認の上、提出してください。

・申請代表者の連絡先は、令和5年2月以降も連絡がとれるものを記入してください。

9 問合せ先

事務局 CreativePowerGarage101 埼玉県比企郡滑川町福田10−1 

メール:creativepowergarage101(at)gmail.com ※[at]は@に置き換えて下さい

宛先:管理人梅四郎

件名:沼タイズ出展者 展示情報

※土日祝日及び年末年始12月29日(水)~1月3日(月)は問合せ対応をおこなっておりません。